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札幌龍谷について
本校では平成17年度から「いじめのない学校づくり」を目指してきました。本校の教育目標である『和顔愛語』の実践として掲げたスローガンです。具体的な活動としては、担任との個人面談週間や様々な職種の方々を講師としてお招きして講演を行っていただく生徒指導特別講座。各HRでいじめ撲滅を訴える標語・ポスターの作成やいじめ調査アンケート。その他にも放送局による啓蒙活動や「相談室だより」「生徒指導部だより」の発行を通じて思いやりのあるHRづくりを目指しています。これらの活動は『いじめ防止キャンペーン』として4月から5月に行っています。11月にも個人面談を行い、進路だけでなく学校生活全般の生徒の悩みに耳を傾けます。本校の特色は先生と生徒の距離が近いアットホームな校風です。札幌龍谷学園高校は、教職員・生徒・保護者が一緒になって教育目標である『和顔愛語』の実践を目指しています。
仏教では「自分以外の何かが関係して成り立っている、そして、その全てがここにあらわれている」という『縁起』という考え方があります。ちなみに、普段私たちがよく耳にする「ご縁」という言葉は、『縁起』から来ています。
浄土真宗の宗祖である親鸞聖人は、私たちの生活は全て「ご縁」の中にある「出会い」であるとおっしゃっています。そして、その「出会い」は「偶然」であることから、親鸞聖人は「出遇い」と表現しています。
つまり、私たちの生活の中にある「出遇い」は、実はもうすでに「出遇っている」ということにどれだけ気づくかということです。それに気づいたとき、私たちは「自分で生きているのではなく、まわりに生かされている」ということに気づき「ありがたい」という気持ちになるのです。
このことから、札幌龍谷学園高等学校では「ありがたさを実感できる人」になってもらいたいという願いから本校では、『生かされて生きる』を学園モットーとしています。
仏教では、「相手の悲しみを自分の悲しみのように受け止め、見返りのない愛を注ぐ」という『慈悲』と、「ともに心の平安と喜びを分かち合う」という『喜捨』を大切にしています。
このことから、仏教の授業で身につけてもらいたいのは「ともに喜び、平穏である幸福を互いに分かち合うこと」です。つまり、自分にも相手にも『安心感』を与えるということがとても大事だと考えています。
また、「いじめのない学校」「心静かに送れる平和な学校生活」が実現するための第一歩として、校訓である《和顔愛語(和やかな顔でやさしい言葉をかける)》を実践することを仏教の授業で伝えています。