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去る10月18日に行われた創立50周年記念式典を無断欠席した生徒約50名を、家庭謹慎とする措置をとりました。生徒には、「学校の教育理念」「2年間かけた準備」などについて、学校長が直接説諭。その上で、「再学習の期間」として謹慎してもらうことにしました。
本校は、‘心の教育’をモットーに「和顔愛語」「精進努力」「報恩感謝」を柱とする教育活動を行ってきています。この創立50周年に際し、2年間に渡り周到な準備を重ねてきました。生徒たちも、「龍谷50祭」をテーマとした学園祭では、全校生徒が一丸となって盛り上がり、「創立50周年」を祝うムードをつくりだしてくれておりました。式典で歌う聖歌練習にも一生懸命取り組む生徒たちがほとんどで、教職員・生徒による準備・練習の成果を発揮すべく式典当日を迎えたところでありました。しかし、多数の欠席者が出て、大きな衝撃を受けました。他者の苦労を思いやれない、自分達の代表である生徒会長の挨拶を応援できない行動が3年生を中心に行われたということに、生徒達の学習の未完成を強く感じました。社会に出て、同じ失敗を起こさないよう、学校の教育目標を再学習する機会をこの度設けたところです。
保護者説明会でのご理解も得られ、生徒たちの反省文からも、今回の謹慎が、一人ひとり深く考える時間となったことが伝わってきました。今後は、本校の教育目標を体現できる生徒の育成に向けて、一層指導を充実させる所存です。
また、10月7日に体罰調査を行い、10月10日に回収しましたが、創立50周年行事が終わった10月21日から、生徒及び名があがった教師からの事実確認を行い、10月25日に集約が終わり、理事長決済を経て、10月28日に当該教員への指導処置を行ったところです。
生徒に家庭謹慎を命じた段階では調査中の段階であり、生徒には公表していなかったために、一部の生徒が学校は体罰調査をもみ消しているとツィートして、ネット上に拡散することになったのは残念なことです。
10月23日には、校長作成の「体罰のない指導法」のプリントを全職員に配布し、10月25日には、体罰調査結果を教員に公表し、問題になる指導の改善を求めたところであります。
今後も、教員研修の場を通じて、望ましい指導法の実践を図ってまいりたいと思います。
生徒への報告は、予定通り1・3年生には11月1日、2年生には修学旅行後の初登校日である11月5日に行います。
さらに父母の会役員会への報告も計画しています。
学校長 上山 功夫